【虫歯菌、解明】の歴史は・・・。 | 【足のつり改善なら】アトラス整体院
西洋では、長らく
虫歯は歯虫によって起こる
とされ、ヒヨス(ナス科の植物、エキスは鎮痛薬・有毒植物)による燻蒸で「この歯虫を追い出す方法」がとられていました。
これが細菌によると考えた最初の人が、顕微鏡を発明した【レーウェンフック】です。
虫歯がどうして出来るのかを、近代科学の手法で最初に示したのが、アメリカ人の「W・D・ミュラー」です。
理学士だった彼は、ベルリンで遊学中に巡り会った歯科医の娘と結婚するため、アメリカで歯科学校に入学、歯科医となって再びベルリンへと戻りました。
理学士の特技を生かして、細菌学を創始した「コッホ」のもとで、虫歯の細菌学的研究を行いました。
1889年にこれらをまとめて、虫歯の原因として【化学寄生体説】(化学細菌説とも訳す)を発表しました。
「歯に付着さた細菌が乳酸等の酸性物質を産出し、その酸で歯の石灰分が溶かされ、歯に含まれている有機蛋白質が細菌に感染して、ゆっくりと歯が壊れる」
という学説です。
これに対してG・V・ブラックは、虫歯の原因はプラーク(歯垢)にあるとする【デンタルプラーク説】を発表しました。
1924年にクラークによって虫歯から分離・命名されたのが、「ストレプトコッカス・ミュータンス」です。
実際の臨床医学を中心として虫歯をじっくりと観察すれば至極当然の考え方なのですが、この【S・ミュータンスが主な虫歯の原因菌であることが確かめられたのは、1960年代になってから】です。
加熱食品の普及により、食品が熱によって消化されて軟らかくなりました。
そのため、「栄養が細菌にも消化・吸収されやすくなり」、細菌が歯の表面にべっとりとへばりつき、雪の様に食べる度ごとに少しずつ積もって歯垢が出来てきます。
ことに、澱粉や蔗糖を含むものを食べて、【ストレプトコッカス・ミュータンスが口の中ではびこり、虫歯が出来あがります】。
雪のようにへばりついた歯垢に、唾液のカルシウムが沈着すると、これが石灰化し黒くなって硬くなります。
これが、「歯石」で歯茎のところにぐるりと黒くへばりつくと、細菌の巣になるので歯茎が炎症を起こします。
これが【歯肉炎】ですが、さらに進むと歯の根の表面に歯石が少しずつ触手を伸ばして歯肉内に入り込んでくると、歯茎に膿がたまって漏れ出てきます。
これが「歯槽膿漏症」です。
ちなみに現在では、歯槽膿漏症の事を【歯周病】と呼んでいます。
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