コピーミスが原因で、ウィルスは突然変異を起こす!?
細胞の中に侵入したウイルスが細胞の中でコピーするときに、実は「ひっきりなしにコピーミスが起きている」のです。
それは、ウイルスの遺伝子が「DNA」ではなく「RNA」だからです。
私たち人間の細胞の「DNA」というのは、【二重らせん】の形になっています。
2本あるため校正能力があり、自然にコピーミスがある時には、遺伝子情報の「誤字・脱字」に気付くことができます。
ですからDNAの遺伝子が増えていくときには、もちろん「コピーミスによる突然変異」は起きてしまいますが、二重らせんのお陰で
「比較的起こりにくい」
のです。
しかし、RNAは二重らせんの2本ではなく【1本だけ】ですからコピーミスを校正する校正者がいません。
ですから、そのために誤字脱字がひっきりなしに起こってしまう状態になるのです。
そのため次から次へと欠陥品が生み出されてしまうのですが、勿論、このような欠陥品のウイルスではほとんどが生き長らえることはありません。
でも中には「下手な鉄砲も数撃ちゃ…」として、時々生き延びる「突然変異のウイルスが生まれてしまう」のです。
その突然変異によって、ウイルスは変化をしていくのです。
他にも、【コピーミスによるものではない突然変異】が存在しています。
それは「交雑」と呼ばれている、それぞれの遺伝子の一部が入れ替わる現象で起こります。
この交雑が起きると、【全く違う遺伝子を組み込んだ「新型インフルエンザ」が生まれてしまう】、という訳のです。
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