【糖質制限食】って、有効なの⁉

よく糖質制限食がテレビのCMや広告で紹介されてますが、どういった食事なんでしょうか。
もともとは「糖尿病の食事療法」でしたが、いまでは
「ダイエットに効果がある健康食」
として、一般的に知れ渡ってきました。
●お腹いっぱいに食べてもダイエットが出来る
●お酒(糖質の入って無いもの)も飲める
というのが人気の理由なのでしょうが、栄養面から見ていきますと、「健康な人が極端な糖質制限をするのは、NG」だそうです。
その理由として挙げられている問題の一つに、「脳と赤血球の栄養問題」があります。
脳は24時間働いて、ボーっとしている時や寝ている時にも、活発に活動をしています。
その脳が活動するためにはエネルギーが必要なのですが、脳のエネルギーとして重要なのは「ブドウ糖」で、1時間に4グラムの糖を消費するといわれています。
(脳は、ブドウ糖の他にケトン体もエネルギーとして使用します)
さらに、栄養や酸素を細胞に運ぶ役目のある血液の中の「赤血球」も、1時間に2グラムの糖を消費するといわれています。
赤血球の唯一のエネルギー源となっているのが、「糖」になのです。
つまり、脳と赤血球だけでも「1時間で6グラム」が必要になっているのです。
(1日分としては、約140グラム必要)
ブドウ糖は血液を介して細胞に補給されますが、私たちの「血中にあるブドウ糖は、だいたい3グラム」といわれていますから、無補給だと
「約30分相当の量しかない」
という事になります。
血中のブドウ糖が不足した場合には、食事から摂取した糖分を肝臓が「グリコーゲン」として蓄えていた分から補給されます。
蓄えていたグリコーゲンを分解してブドウ糖にするのですが、このグリコーゲンも
「最大で60グラムほどしか肝臓に蓄える事しか出来ない」
のです。
そうなりますと、グリコーゲンをフルに蓄えていたとしても糖質を一切補給しない場合では、「10時間経過すると底を尽く」事になってしまうのです。
筋肉にもグリコーゲンは蓄えられていますが、「筋肉のグリコーゲンは筋肉で消費される」ため、血糖調節には使われません。
肝臓のグリコーゲンが底をついた後には、「糖新生」という
「筋肉のタンパク質をアミノ酸に分解し、肝臓に運んでブドウ糖を作り血糖値を維持」
する作業が行われます。
筋肉を分解してまで血糖値を維持しなければならないのは、「赤血球がブドウ糖しかエネルギー源として使用出来ない」ためだからです。
なので、筋肉の維持を考慮すると、
「健康体の人がダイエットのために、むやみに糖質制限をするのは考えもの」
で、ある程度の糖質の摂取が必要になります。
例えば、夜8時に夜食を摂っている人が朝食を1食抜いてしまうと、その前の夜食から10時間以上糖質の補給が無いことになってしまいます。
そうなりますと、糖新生が行われるために筋肉を分解してブドウ糖を確保する事になりますので、健康体の人は
「日常生活での朝食抜き生活は、避けた方が良い」
と思われます。
ただし、糖質を摂りすぎてしまうと過剰分が脂肪にまわってしまいますから、糖質の摂取量を
「一回の食事に、ご飯1杯分」(50〜60グラム)
程度に抑えるくらいが望ましいといわれています。

