【ウナギと梅干し】の組み合わせは…

うな重

昔から、食べ合わせの悪い代表格として挙げられて来た「ウナギ+梅干し」。

でもこの食べ合わせ、実は科学的な根拠は一切なく、逆に疲労回復にはもって来いの食べ合わせで有ることが、近年分かって来たのです。

ウナギには良質なタンパク質だけでなく、免疫力を高めるビタミンAや糖質をエネルギーに変換するビタミンB1など、豊富なビタミン類が含まれています。

さらに、ウナギの表面にあるヌメリが糖質とタンパク質が結合した水溶性食物繊維の「ムチン」で、免疫機能を高め、胃腸の粘膜を保護し、消化吸収を助けます。
夏バテで食欲が落ちる時には、スタミナを付ける滋養食としては「うって付けの食材」になります。

そして、梅干しに含まれている「クエン酸」には食欲増進と疲労回復にも効果覿面なんです。
それに、梅干しを摂ることで夏場に汗と一緒に排出される塩分の補給も出来るため、こちらも夏バテに効果があります。

では何故、この食材の食べ合わせが悪いとされて来たのでしょうか?

理由として考えられるのは、

【ウナギは脂っこく】、

【梅干しは酸味の刺激】

があるため、どちらも胃腸に負担が掛かります。

昔の日本人は、脂を摂る機会が少なく胃腸虚弱体質が多かったために、脂分と酸味の過剰摂取には注意すべきという意味があったのではないでしょうかしょうか。

また、梅干しには食欲増進効果があるので、贅沢品であるウナギを食べ過ぎないように戒めるためや、梅干しの酸味によりウナギが腐っていても気付かなくなってしまうといった、どれも昔の人が考えた知恵や教訓であったのかも知れません。

梅干しのクエン酸にはウナギの脂分の消化を助ける働きもあるので、栄養的にはなんら問題はありませんが、夏バテなどで胃腸が弱っているときにこれらを食べてしまうと、消化不良を起こしてしまう事もあるので、ご注意を。

夏にウナギを食べる時には、殺菌効果が高い「わさび」も使うと、味変にもなりますしオススメですよ。

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