抗インフルエンザ治療薬には・・・。 | 【一宮市本町の整体マッサージ】アトラス整体院

クスリ

 

インフルエンザに対して、「抗ウイルス剤の開発」が進んでいます。

変異の激しいウイルスだけに、【どの部位を抑えて増殖を食い止めるかが、開発のポイント】になっています。

現在利用できる主な抗インフルエンザ治療薬は、

「リン酸オセルタミビル」(商品名 タミフル:中外製薬)、
「ザナミビル」(商品名 リレンザ:グラクソ・スミスクライン社)、
「塩酸アマンタジン」(商品名 シンメトレル:ノバルティス社)
「バロキサビル」(商品名 ゾフルーザ:塩野義製薬)

などがあります。

タミフルやリレンザは、ウイルスが宿主細胞の中で増殖し、細胞の壁から出て行く(遊離する)ところを阻止します。

遊離には、【ノイラミニダーゼ】という酵素が働きますが、この活性を阻害するのです。

そのため、「ノイラミナーゼ阻害剤」と呼ばれています。

新しく登場した新薬のゾフルーザは、感染した宿主細胞内で新たなインフルエンザウイルスを作るために必要な酵素(キャップ依存性エンドヌクレアーゼ)を阻害することで、インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬になります。
(私もお世話になりましたが、症状発現後に、単回服用するだけなのも魅力的なお薬でした。)

アマンタジンは、もともと【パーキンソン病の薬】でしたが、インフルエンザ・ウイルスの遺伝子が殻から出る(脱殻する)ところを阻害する事がわかり、インフルエンザ治療薬としても使われるようになりました。

具体的には、「ウイルス殻表面のM2という蛋白の作用を阻害」します。

リン酸オセルタミビルやザナミビル、バロキサビルは【A型、B型インフルエンザ・ウイルス】に効きますが、アマンタジンは【A型のみ】有効です。

リン酸オセルタミビルは、飲み薬であるため、消化管から吸収された後に効き目を発揮するので、即効性はありません。

ウイルスが、感染細胞から外に出てしまうとさらに増殖が広がるため、「発症後36時間以内に服用」しなければなりません。

一方、【ザナミビルは吸入式ですので即効性があります】が、吸入のコツを掴むのに、時間が掛かる場合があります

こちらも、発病早期に吸入を開始する事が、大切です。

耐性ウイルスの出現は、

【ノイラミニダーゼ阻害剤】については、ほとんどないか、あっても少ない程度

ですが、

【アマンタジン】については、4日目以降から高頻度で、出現している

そうです。

鳥インフルエンザ・ウイルス対策として、世界各国の政府は、「ノイラミニダーゼ阻害剤を備蓄する方針」で動いているそうですよ。

 

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