「リウマチ」は、どんな病気!?
体を動かすために重要な「骨」や「関節」、「筋肉」などが炎症を起こし、自分で自分の身体を攻撃しだす病気に【リウマチ性疾患】というものがあります。
そのなかには「関節リウマチ」という病気もあり、関節に炎症が続き、そして徐々に関節が破壊され、機能障害を引き起こします。
昔からよく耳にするこの「リウマチ」という言葉は「実は外来語」でして、その語源はギリシアの「ヒポクラテスの時代」までさかのぼります。
リウマチで現れて来る辛い関節の痛みが、ちょうど【水が流れるように、あちこちと移り変わる】事から、流れをあらわす「ロイマ」という文字が使われているそうです。
ちなみに、他にもリウマチという名前がついている病気として「リウマチ熱」というものがありますが、こちらは全くの別物になります。
(リウマチ熱の原因は「溶連菌感染」です。)
リウマチは、「滑膜組織と呼ばれる関節の裏打ちをしている部分」に起こります。
なので、リウマチの本態は「滑膜炎」という事になります。
リウマチは、決して最初から軟骨や骨に起こるのではありません。
関節の中には、潤滑油の役割をする【関節液(滑液)】が入っており、関節の中の滑りをよくすることによって「骨と骨がぶつからない」ようにしています。
この関節液の役割をしているのが【滑膜】になります。
滑膜は「一層の薄い膜」からできており、関節組織を内側から包んでいます。
本来、滑膜は「関節液をつくったり」、関節液を通じて「関節軟骨に栄養を供給したり」する役割を果たします。
滑膜の下側は「まばらな結合組織」からできており、これら全体を合わせて【滑膜組織】とよびます。
リウマチは、この滑膜組織とよばれる関節の裏打ちをしている部分におこります。
ですから、リウマチの本態は「滑膜炎」となるのです。
最初から軟骨や骨におこるものでは、決してありません。
ですから、まだ病気が「滑膜に限られている」初期のうちに、早期に診察をうけ、適切な治療をすれば、【軟骨や骨は壊れない】ということになるのです。
リウマチの特徴としては、特に「手足の指」や「手首」などに現れやすく、また、左右両側に症状が現れることが多いといわれています。
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