「圧力鍋」の歴史は、意外と古かった!? | 【一宮市本町の整体マッサージ】アトラス整体院

鍋

科学者でもあり、発明家でもあったフランス人の【ドニ・パパン】(1647~1712)が発明した品物に、「消化装置」という大層な名前がついているものがありました。

実はこの装置、1679年にロンドンの英国学士院で初めて実演して見せたところ、なんと「装置が爆発してしまった」という逸話があるのですが、後にさまざまな物に応用されることとなる「パパンの安全弁」の誕生へと繋がりました。

前回の失敗を踏まえ、1682年までには改良した蒸気式の消化装置が登場し、「栄養価の高い骨を柔らかく美味しく煮込むことが出来る」などで、「調理器具として極めて優れている」ことが実証されました。

科学の様々な分野に興味をもつ面白い人物だったパパンは、若い頃に医学の訓練を受けたこともあり、【食料の保存】にも長年関心をもっていたそうです。

密閉した消化装置を考案した彼は、【大気圧が沸点に影響を与える】ことを証明しました。

高い圧力を受けると鍋の中の水が蒸気となり、通常よりも温度が高くなります。

そうなると、調理時間の短縮が出来るだけではなく、出来上がった料理も「とろけるように軟らかく」する事ができるのです。

それに、栄養も風味も損なうこともなく光熱費の節約も出来るので、家計にとっても非常に役立つ発明品だと言えますね。

この発明の恩恵で、現代の圧力鍋が誕生する元にもなっており、現在の圧力鍋の仕組みとパパンの消化装置とは、ほとんど変わってはいないとの事です。

ほかにも、医療用消毒器具としても使用されていた【加圧滅菌器】には、彼の消化装置が応用されているのには驚きです。

 

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