金属なべの「アルマイト加工」って…!?
院長 とし
売り場に並んでいる金属なべの表示に、
「アルマイト加工」
と書かれているのをよく目にするようになりました。
あまり聞きなれた言葉ではない【アルマイト】とは、いったい何なのでしょうか？
それは、素材であるアルミを丈夫にするために「アルミの表面に酸化皮膜をつける加工法」のことです。
アルミ鍋には、
【厚手の鋳物製】と
「薄手の板製」
があります。
鋳物製は、【溶かしたアルミを鋳型に流し込んで作ります】。
西洋料理の寸胴鍋や無水鍋、カマドでご飯を炊く羽釜などがこれに当たり、「キメは粗くても丈夫な鍋」になっています。
板製品は【アルミの板を延ばして作っていきます】。
ウロコ模様がついている「ゆきひら鍋」がこれに当たります。
アルミ板では弱いので腐食などを防ぐために、表面に皮膜をつけた【アルマイト加工】(陽極酸化皮膜)を行います。
「日本で発明された加工法」で、メッキよりも強力な皮膜で、生地の一部になっています。
ですが、金属タワシなどで擦ると表面が剥げ落ち、【繰り返し使用していると徐々に下地が現れてきます】。
ちなみに、「ゆきひら鍋にはアルマイト加工を施していないものが多い」ようですね。
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