暗いところでも視力を保つ【ビタミンA】は…

明るい場所から暗い場所に移動すると、一時的に周囲の物が見えなくなりますが、目が慣れてくると、うっすらと見えて来るようになります。
この現象は「明暗順応」と呼ばれるもので、この反応にビタミンAは欠かせない栄養素です。
眼球の奥にある網膜には、明るいところで作用して色を感知する「錐体細胞」と、暗いところで作用して明るさを感知する「桿体細胞」とがあります。
桿体細胞にある「ロドプシン(視紅)」という物質は、タンパク質とビタミンAが結合して出来ており、ビタミンAが不足すると桿体細胞に障害が起きてしまい、「夜盲症」などの暗い場所で見えにくくなってしまいます。
油脂に溶けやすく、光に弱いビタミンAは、「皮膚や粘膜の健康を保持」したり、「光の刺激から目を保護」したりする働きがあります。
ビタミンAにはいくつかの種類があり、「動物性食品に含まれる成分」と「植物性食品に含まれる成分」と分かれています。
●動物性食品には、「レチノール」「レチナール」「レチノイン酸」など
●植物性食品には、「プロビタミンA」
プロビタミンAは、天然色素であるカロテノイドの1種「αーカロテン」「βーカロデリン」「βークリプトキサンチン」などが確認されています。
体内に入ったビタミンAは、脂質とともに小腸から吸収されて肝臓に蓄えられ、出番が来たら必要に応じて分解され各組織に運ばれます。
ビタミンAの1日の推奨量は、
●成人男性の場合は、850〜900ugRAE
●成人女性の場合は、650〜700ugRAE
となります。
(肝臓に蓄えられているビタミンAを維持できる量になります)
ちなみにですが、ビタミンAを摂取し過ぎた場合の最も特徴的な症状には、「頭蓋内圧が高まることによる」頭痛や吐き気があります。
また、妊娠初期に取りすぎると「胎児に奇形が起こる」との報告もありますので、ご注意ください。

